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syota.m THE PRINCIPLE

4周年

 今日、2014年2月14日は聖バレンタインデーであり、関東では今年2回目
の大雪が降っている。

 全然、関係ない話だが、太陽活動が弱まっているのではないかという憶測は、
NASAのサイトや公表情報をチェックしている人共通にあり、この1年くらい
太陽周辺で面白い動きが次々と起こっていたのも事実である。
 また、人類が生じたのはここ4,5千年で、一万年前には地球全土は凍っていた
のではないかと推測するケースも増えている。

 このような全人類的視点は置いといて、日本での「アベノミクス」効果と、先週の
都知事選から東京オリンピックまでを自分なりの視点で振り返りたい。
 よく経済成長の一環として捉えられるアベノミクスだが、多くの識者が五輪だ、
東京の再開発だ、地方分権だどんな騒ぐが、根本にあるのは「対中国政策」である。
 対中は、ここのところの世界の大きな流れであり、今まで眠っていた理由は
ともかく、この500年位の歴史を見た場合、どうしても無視できない事項となる。
安部首相はこのことを良く分かっている。熟知していると言っても良い。
 そのために、トルコやロシア、インド、ASEANへのパイプ作りを急ぎ、一方で、
尖閣や台湾からのシーラインを強化する動きも余念がない。先日のダボス会議
でも日本の首相として初めてオープニングスピーチを行い、「Japan is Back」
と微妙な言い回しをしたところである。(詳しい内容は異なるのだろうが、日本の
メディアを通すとつまりはこうなる。)
 株価は、日経平均で4,000円上がり、TOYOTAは再び世界一になりつつある。
また、商社や銀行の業績は堅調で、重工業系も息を吹き返している。官僚や、
経済界との付き合い方もそつがないように見え、ハンドリングとしては非常に良い
ように思える。
 ただし、マクロはともかく、ミクロの景気・経済については、成熟した国家になり、
経済のソフト化・IT化が進んだ現在、こうした従来型産業以外の新産業をどのように
生むかが課題であり、それは国家主導では決してなされないだろう。
 ここにアベノミクスの弱点があり、民のセンスがどうしても求められるところである。

 今の世の中で、新しい産業といえば、スマフォやそれに伴うソフト関連であるが、
これらの産業は一種のメディア産業に近く、横並びの小改良をいかに多大に広める
かみたいな競争で、産業としての社会寄与度はそんなに大きくないのではないか。
また、これを通じた言論活動の幼稚化も気になる。で、これ以外の成長カテゴリーに
ついては、また次回に。

 一方の都知事選だが、個人的には誤った2つのメッセージを送ったのではないか
と考える。一つは、5000万のグレーな献金を追及して、2億5000万の私的流用を
した候補者を選ぶ有権者の感覚と、もう一つは東京オリンピックを誘致した立役者
を追い出した一方で、東京五輪に景気回復を期待する矛盾である。まあ、これは
個人的な感覚なので、この辺で。
by e-principle | 2014-02-14 22:03 | その他
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